高速道路標識の文字が ヒラギノ角ゴシック W5 に!

東日本、西日本、中日本の各高速道路会社 (NEXCO) は、高速道路の標識に使われてきた「道路公団標準文字 (公団ゴシック)」の使用を止め、2010年より日本語は「ヒラギノ」英字は「Vialog」数字は「Frutiger」を使用することにしたそうです。

ヒラギノは Apple OS の Mac OS X 10.0 から内蔵フォントに採用された文字ですので、Apple の製品を愛用している方は、Welcome! って感じでしょう。
普段の僕なら同じように感じるところなんですが、文字のこととなると… ちょっと… どーかなぁ… と。
簡単に歓迎するムードにはなれないんです。

旧日本道路公団が独自開発した「公団ゴシック」は、画数の多い文字の一部を省略したり、バランスを崩して視認性を確保するなど「100km/hで100〜150m手前から6秒以内で認識できる」という原則に則ってデザインされているのが特徴でした。

なぜ公団ゴシックが廃止になったのか。

公団ゴシックが廃止になった理由

文字が間違っていると指摘した人は、何の文字かは認識しているようですね。それよりも省略することで得た利点のほうがはるかに多かったのではないでしょうか。
デザインの統一性を疑問視 !? 日本にはすばらしいタイプデザイナー (文字をデザインする人) がたくさんいます。 愚問ですね。
公団ゴシックの欠点を見直しデジタルフォント化するなどという案は出なかったのでしょうか…
そんなことをするなら「ヒラギノに変えちゃえ!」って気持ちも十分にわかりますが。

僕が引っかかるのは、ただただ… 良い個性的をもったフォントが使われなくなることが、切なく感じるのです。
良かったところは、僕の敬愛するフォント の一つ Frutiger が、数字に使用されることになったことでしょうか。

今月開通した東九州自動車道の道路標識の和文フォントは「ヒラギノゴシック W5」で統一されているそうです。普通の方には、どっちらでも良いことでしょうが、興味のある方はじっくり見すぎて事故を起こさないように気をつけてくださいね。

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