我が輩は長男である
我が輩は長男である。
家を継ぐ気は無い。
そう、親不孝者である。
僕の家族構成は、父, 母, 姉, 僕の4人。
父は、去年の3月に脳出血で倒れてから仕事ができない状態。
母は、僕が小学2年の頃リュウマチにかかり、障害者手帳を持っています。
姉は、結婚し実家から車で10分ぐらい離れたところに住んでいます。
僕は、東京の Web 関係の会社に勤めていましたが、父が倒れたのを機に、山梨に帰郷することになりました。
基本的に僕の仕事は、インターネットが繋がればできるため、理解のある会社のおかげで、退社することなく帰郷することができました。
今現在は、妻と娘の3人で、妻のおばあちゃんの空屋に住まわせてもらっています。
そして、実家に毎日出勤し仕事をしています。
なぜ、そんな面倒なスタイルをとっているかというと、
1歳になる幼い娘と、妻が妊娠中であること、そして同居は厳しいとの妻の意見があることです。
こんな状況下ではあるものの、今の僕の心境としては、
妻の実家に近いおばあちゃんの家に住むことにより、妻の元気なご両親の助けを受けることができ、
実家に毎日出勤することで、父と母の買い物や病院の送り迎えやマッサージをするがことができ、
僕のことを除けば、すべてが良い人間関係を保ち、良い形を形成しているので安心しています。
そんなピエロのような僕に、ある夢ができたのです。
いつか、マイホームを建てたい!
実家は静かで自然に囲まれた、とても良いところなんですが、信号があるところまで 4km の山奥。
僕らの世代がこれから住んでゆくには不便なところ。
どうせ家を建てるなら、違うところに建てたい…
違うところに家を建てるということは、両親と同居をしないことが明白だ。
親戚一同の「一緒に住んで欲しい」という見えないプレッシャーと、自分自身を親不孝者だと攻める自分に、
押しつぶされそうになっています。
長男である僕は、幼い頃から、体の不自由な母を見てきたので、親の介護は自分がしなければいけないと誰よりも強く思って育ってきまし、何より両親のことを深く愛しています。
いつか、父か母が一人になったときには、もちろん一緒に住みたいと思っています。
先祖代々受け継がれてきた、地を離れたいと思っている僕は、何者なんだろうか…
攻められるべき人間なのであろうか… 自分を見失いそうです。
文頭で有名なお言葉を皮肉たのには、こんな理由があったのです。
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- Title: 我が輩は長男である
- Published: 2011年7月16日
- Category: 思いごと
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