宮崎駿「崖の上のポニョ」完成報告会見で…

誰もが認める日本を代表するトップアーティスト宮崎駿さんは、情熱的にそして無垢にアニメーションを愛し続けている頑固親父です。

崖の上のポニョ

みなさんの持っている宮崎さんのイメージは、絵のうまい優しいジブリおじさんって感じだと思いますが、実はとってもクセのある人なんですよ!

ある日「崖の上のポニョ」制作の密着取材をしていたディレクターに子どもがいて、都心に住んでいることを知ると「そんなところは人の住むところではない!もうこなくていい!」って、仕事と全然関係のないところで怒ってしまったりするような人なんです。子どもをこよなく愛する宮崎さんならではのエピソードです。

そんな宮崎さんが「崖の上のポニョ」完成報告会見にて日本のアニメーションの今後を話しています。

日本のアニメーションは終わりだな。
それはね、子どもたちがバーチャルな物で育っているから。
つまり… アニメーションっていうのは自分の体が憶えたことを思い出している作業。
ここ以上いったら落っこちる。
落っこちまいとするとき、人間の体はどう動くとか。
そういうことは自分の体の中にいつのまにか入っている。
アニメーションというのは、それを思い出していく作業なんです。

宮崎駿さんは、この言葉をアニメーションを作る側から言っているんだと思いますが、これは見る側にも言えるなぁって思うんです。登場人物 (ここではあえてそう呼ばせてもらいます) たちが見せるリアルな動き、ときに不自然さを感じながらも、その場にいる感覚や風の存在までもを感じせてくれる。そんなアニメーションを創りだす宮崎駿さんの作品は、こういった彼ならではの哲学があってうまれているんでしょうね。

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが、僕の一番好きなジブリ映画「紅の豚」と最新作「崖の上のポニョ」もとに、宮崎駿さんについてこんなことを話しています。

宮さん (宮崎駿) は説明をほとんどしない。
 
いきなりブタが人と一緒に住んでいたりして、なぜ豚になったのか、なぜ話せるのかを彼は説明しない。普通のアニメーションはソレを説明する。
宮さんの作品は、いつの間にかその違和感も忘れ、作品の世界に入り込んでしまうんです。
 
ポニョがはじめて宗介に出会うところ…宗介の顔にポニョが水をかるシーン。普通の子なら怒るところを、宗介は怒らないで笑顔を見せる。ポニョが魔法をかけるのに半魚人になっても宗介は「ポニョすごーい!」って、あんな子世界中を探してもいないでしょ。
 
絵の力だけでそれを表現してしまうんです。

言葉で説明できないモノがソコにはあるんです。

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